[Sparkfun] はんだ付けがセラピー患者を助ける

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ドクターKristi Pikiewicz、「はんだ付けは落ち着いたり集中するために役に立つ」はんだ付けの意外な効用

今回の記事では、臨床心理学者・精神科医であるKristi Pikiewiczによるはんだ付けとセラピー患者の関係についての紹介を載せます。


娘が、彼女の性別や年齢にしてはちょと意外なアクティビティーに没頭しているのを見てとても誇りに感じています。

私は、博士号を取得した精神科医であり心理学者でもあります。

感情に上手くコントロール出来ない娘がはんだ付けを始めてから、今まで彼女にとって難しかった感情表現を出来る様になって来たのがはっきりと分かる様になりました。

Soldering__1_作業中のKristiの娘Kestrel(ちゃんとセーフティーゴーグル付けてるね!)

これは単純に彼女だけに起こった事なのか?

それとも、同じ境遇の他の子ども達の助けにもなり得るのか?

私のセラピーでは、3パートストラテジーを用いて子ども(大人を含む)に心や身体や落ち着かせ方を学んでもらいます。

まず初めは、落ち着かなかったり高揚している時に心や身体がどう感じるているかを自覚してもらいます。

感情をスケールで計った時に熱狂状態の10はどう言う感覚でしょう?

逆に、感情が制御されている時、例えば5の時はどうでしょう?

次のパートでは、より制御されているスケールの下の状態に移行するための方法を探します。

熱狂の10から制御状態に戻るにはどうすれば良いか?

最後のパートでは、自分で気付く事とそれを言葉で表現すると言う事を練習します。

私は今〜を感じています。だから、〜する必要があります。と言う風に理解して口に出します。

maker_faire1Maker Faire 2010にてはんだ付けを教えているSparkFunの教育部門リーダー、Lindsay Diamond博士

この方法で一番大変なのは決まって第一ステップです。

ストレスで歯ぎしりしている、怒りで頭を抱えている、緊張で肩を強ばらせている、もしくは興奮で震えている、そんな自分を客観的にクリアに見つめられる瞬間がそんなにたくさんあるでしょうか?

大人にでさえ、森の中にいる時に木だけでなく森全体を見つめる事は難しいのです。

自分の感情の状態を観察して自覚する事は子ども達にとっては絶望的に難しい事だと言えるでしょう。

だから我々は助け合わなければなりません。

では、これが子どもにとってどれだけ大変か想像してみて下さい。

大人がどんなに説明しても子どもにはこう言った感情が身体の中でどの様に感じるのか本当に理解する事は出来ません。

人の感情を表現した顔のイラストを並べてみても、ボードゲーム使って怒と静の違いを勉強しても、子ども達はこれらの感情を実際に感じる事は出来ないのです。

私は普段、トラウマ的な記憶を慎重に見つめ直したり、ちょっと難しめのおもちゃで挑戦意欲を促したりしながら、子ども達にどうやって感情の高まりに対処すれば良いのかを教えています。

私のラブラドールに落ち着きを見いだす子もいます。

キネティックサンドをいじる事で落ち着く子います。

しかし、中にはどんなゲームもエクササイズも、言ってしまえば何をしても、心の平静を見つける事が出来ない子ども(大人も)がいるのです。

そこで私は、そう言った子ども達(興味を示した子にのみ)にはんだ付けを勧める事を始めました。

SparkFunや他の電子工作キットを使ったことがある人なら分かると思いますが、完成までにいくつもの小さなパーツをはんだ付けして行くには、落ち着いた手つきと正確なこての操作が必要不可欠です。

そして、これらの作業に深く深く没頭することで、今まで私が試して来た方法では不可能だったレベルの落ち着きと集中力を出す子ども達が出て来たのです。

solderingはんだ付けの天才、Tyler Talmageによるはんだ付け講座@SparkFun

この、集中して落ち着いてる、と言う状態を実際に体験する事こそが、子ども達にとってのファーストステップなのです。

そして以後のセラピーでは、この感情の状態が子ども達にとって目指すべき道しるべとなるのです。

子ども達にどこに行くにも、こてやキットを持って行けと言う訳ではありません。

ただ、一度この自分で感情を制御している状態を経験する事で、他のやり方でこれを実現する方法を探せます。

そして、これまで私が見てきた子ども達(大人も)にとって、この自分で制御していると言う状態は、確実に心地良い状態なのです。

深い集中状態、正確な動作、自分の中の感情を忘れる瞬間、これはおそらく彼らにとって初めての体験だったのでしょう。

今感じている事をありのまま申しますと、私の娘と私が見てきた子どもや大人達は私に、はんだ付けは感情が制御された状態を初めて体験するチャンスを人工的に作る方法として最適かもしれない、と言うアイデアを生み出させてくれたと言えます。


ドクターKristi Pikiewiczに付いて。

カリフォルニア州CarpinteriaのPacifica Graduate Instituteにて、臨床心理学の博士号を取得。

同州Ojai、Nan Tolbert Nurturing Centerにて、前博士研修を受け、Boulder Institute for Psychotherapy and Researchにて博士号取得後研修を終了。

両施設にて、幼少から青年期の子どもに大人まで、個人、カップル、家族、グループセッションと様々な患者に触れる。

また、Allegheny大学にて環境科学の学士号、Western Washington大学では初等教育者の資格も取得している。

現在は、コロラド州Boulderにて、子どもから大人まで様々な患者を診ている。


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この記事の原文はこちら

https://www.sparkfun.com/news/1633

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